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南島史学会とは

南島史学会設立趣意書

わが上古以来、南国と言えば鹿児島、南島と言えば薩南の屋久・種子島以南の島々をもって汎称してきた。この八重の潮路の彼方なる南の島々は、薩南より台湾に至る海上に一連に散在し、東アジア・東南アジア地域の中心的位置を占める関係から、日本古代文化をはじめ各種の文化が接触交流し、内在する列島として、大正期以後研究家の注目するところとなった。

これ等南島地域に関する従来の研究成果を概観する時、(一)南島の民俗及び民族学的研究、(ニ)その言語学及び考古学の研究、(三)その郷土史的研究、(四)日(薩)琉関係史の研究、(五)琉明・琉清関係史の研究、(六)東南アジア諸国との交渉(貿易)史の研究など、大略以上の六点にしぼられるであろう。そしてこれ等各分野の研究水準についてみると、その成果の上には大きな差異があることは否めない。即ち戦後著しくその発達をみた考古学や大正期以降一貫して発展した民俗(民族)及び言語学の研究成果などには見るべきものが多いにも拘らず、その他の分野においては総じて戦前の域を十分に脱しうるまでに至らず、中でも東アジア史全体像からの南島の意義づけや位置づけ、及びアジア史の中における沖縄の果たした役割等についての究明は皆無と言っても過言ではあるまい。

ともあれ、南島のいわゆる琉球国は、四面海に囲まれ、その自然的・社会的環境上から、古来より海事事情の必然的発達をみ、対外交通をもって経国の基と成してきた。かような自然的・社会的事情を背景とした歴史的経緯は、この南島諸地域をして南北文化の重要なる接点とならしめ、その文化の特異性及び複合性を形成する要因となった。南島地域の史的意義の重要性は、いまや世界的史料とも評価せられるほどの多面的な外交文書集たる「歴代宝案」をのこし、また多くの古語がその死滅をまぬがれていまなお現存する地域として、また民俗の宝庫なる地として、さらに近年日本の考古学史を書き改めさせた三万二千年前の旧石器時代人の人骨発掘の地として、関連諸学会が注目していることなど多言を要しない。故にこの南島諸地域に内在し、研究を進める必要がある歴史上の諸問題は数多く、重要にしてかつ大なるものがある。これ等の南島史上の諸問題を究明することこそ、日本史はもとより東アジア・東南アジアの歴史研究に大きく寄与するものと信ずる。

かような事情に鑑み、今般沖縄を中心とし、これをめぐる日本・中国・朝鮮・東南アジア諸地域との史的関係及びこれに関連する歴史・民俗・民族・考古・宗教・言語などあらゆる分野の学問的交流をはかり、その基礎的・個別的調査研究は勿論のこと、それ等の総合的研究の「場」として、資料の調査報告及び相互研究の促進、一般社会への啓蒙など多角的活動を目的とする「南島史学会」を設立することは有意義と考えられる。

先学諸氏の御賛同、御協力を賜わりたく切望してやまぬ次第である。

会長あいさつ

2017年8月1日
南島史学会会長(第七期) 土肥 祐子

南島史学会は、一九七二(昭和四五)年に発足して以来、四六年目を迎えます。一九七二年という年は沖縄が本土に復帰した年であります。この年に本学会の目的にもありますように沖縄とその周辺の諸地域との関係を学術的に研究しようとすることで、各分野の専門の先生方が集まり情熱をもってこの会を立ち上げました。当時学生だった私は、先生方の学問に対する熱心さにただただ見とれておりました。

以後半世紀近く、本会は先人の伝統を継承しながら、沖縄のみならず東アジア諸国、東南アジア、西アジアと地域を広げ、研究分野も広げて、他方面からの学術研究が進められてきております。またこの本会から巣立って、国内、国外で活躍している人も出てきております。それに伴う国際交流も多く、本大会はこのところ数回台湾で開催されております。これからも益々の諸外国との学術交流が盛んになり、かつ皆様の研究の発展がありますようにと願っております。

本会の会則に、会長、副会長の重任は認めないという一項があります。これは本会の仕事を一人に負わせることなく、皆でそれぞれを負担し、この本会を盛り上げていこうという考えであると思います。会員の皆様のお力で、この会を発展させていただきたいと思っております。そのために、微力ながら、少しでも皆様の理想とするものに近づけるために、副会長 卞鳳奎先生と共に、力を尽くしていきたいと思っております。どうぞよろしく、ご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

南島史学会歴代会長

  • 第1期 昭和47~49年度  岩生 成一
  • 第2期 昭和50~57年度  窪 徳忠
  • 第3期 昭和58~平成5年度  和田 久徳
  • 第4期 平成6~23年度  喜舎場 一隆
  • 第5期 平成24~26年度  松浦 章
  • 第6期 平成27〜28年度  中谷 伸生
  • 第7期 平成29〜  土肥 祐子

南島史学会役員名簿

第5期

  • 会長:  松浦章
  • 副会長: 清水紘一 森谷裕美子
  • 理事:  佐藤(塩月)亮子  清水紘一  下川晃義  松浦章  宮崎聖子  森谷裕美子
  • 監事:  下川晃義 宮崎聖子
  • 評議員: 赤嶺逸男  佐藤(塩月)亮子  清水紘一  下川晃義  土肥祐子   西里喜行  原英子
    原口邦紘  春名徹  卞鳳奎  松浦章  宮崎聖子  森谷裕美子  安岡昭男
  • 編集委員: 原英子 原口邦紘  宮崎聖子

第6期

  • 会長:  中谷伸生
  • 副会長: 下川晃義
  • 監事:  土肥祐子
  • 評議員: 下川晃義、土肥祐子、豊見山和行、中谷伸生、原英子、春名徹、宮崎聖子、森谷裕美子
  • 理事:  下川晃義、土肥祐子、豊見山和行、中谷伸生
  • 常任委員(『南島史学』編集):松浦章(編集委員長)、森谷裕美子、宮崎聖子

第7期

  • 会長:  土肥祐子
  • 副会長: 卞鳳奎
  • 監事:  中谷伸生
  • 評議員: 土肥祐子、卞鳳奎、佐藤(塩月)亮子、中谷伸生、松浦章、宮崎聖子、森谷裕美子、金城善、高桑史子、
    春名徹、真栄平房昭、横山學
  • 理事:  土肥祐子、卞鳳奎、佐藤(塩月)亮子、中谷伸生、松浦章、宮崎聖子、森谷裕美子
  • 常任委員(『南島史学』編集):松浦章(編集委員長)、宮崎聖子

南島史学会会則

南島史学会評議員選挙規定

会費

会計年度は、4月1日から翌年3月31日までです。

会員の種類 通常会員 名誉会員※
年会費 6,000円 無料

※名誉会員は、80歳に達した者で永年にわたり特別な功労があった者を理事会において推薦し、評議員会の議を経て総会で決定されます。

(南島史学 会会則第六条(2))

会費の払込先は
ゆうちょ銀行 
記号 17430 番号 44988431 名義人 ナントウシガッカイ

* 他金融機関からの振込の場合
店名 七四八 普通預金 口座番号 4498843
名義人 ナントウシガッカイ

お振込み手数料はご負担いただきますようお願いいたします。

南島史学会入会案内

1. 会員の種類

日本文化人類学会の会員には、普通会員と名誉会員があります(会則第六条)。このうち名誉会員は、80歳に達した者で永年にわたり特別な功労があった者を理事会において推薦し、評議員会の議を経て総会で決定されるものです(名誉会員会則)。会員は大会・例会・研究会その他本会の企画する諸事業に参加し、会誌の配布を受けることができます(会則第七条)。
通常会員として入会するには、南島史学会会員1名の紹介を得た上で、会費を添えて申し出ることとなっています。

2. 入会の手続き

入会申込書に必要事項を記入し、紹介者の署名・捺印を得て学会事務局に送付するとともに、1年度分の会費(4月1日より翌年3月31日までの年会費)を納入してください。
入会申込書の送付先は、「〒813-8503 福岡県福岡市東区松香台2-3-1 九州産業大学国際文化学部 森谷裕美子研究室気付 南島史学会」です。

3. 会費の納入

会費の払込先は以下の通りです。お振込み手数料はご負担いただきますようお願いいたします。

ゆうちょ銀行 
記号 17430 番号 44988431 名義人 ナントウシガッカイ

* 他金融機関からの振込の場合
店名 七四八 普通預金 口座番号 4498843
名義人 ナントウシガッカイ

4. 入会の承認

入会の承認は、会費納入を学会事務局で確認の上、理事会にて行います。入会が承認されると、その年度の日付で刊行される機関誌のうち既刊分を送付します。

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